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パソコン音質向上研究所

PC音質向上のために

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8.イヤホンのススメ

自分ひとりだけで音楽を楽しみたいときや、夜中に周囲の迷惑にならないようにしたい場合には、イヤホンを使うのが良いでしょう。実はスピーカを使うよりもイヤホンを使った方がずっと手軽に高音質を楽しむことが出来るのです。

スピーカの場合には音源から耳までの距離が長いため、大きな音エネルギーを作ってやる必要があります。このためにはスピーカユニットを大きくするのですが、そうすると重くなり、微妙な動きを伝えることが難しくなります。そのため高級なスピーカは駆動力を高めるために大きなコイルをつけて動きを良くしようとしています。この結果、音が良いスピーカは大変巨大なものになります。

対して、イヤホンでは耳のすぐそばに装着しますので、非常に小さな音エネルギーを発生するだけで済みます。つまり、ユニットが非常に軽くすることができ、より小さな動力で繊細な動きを表現することが出来ます。巨大なスピーカが苦労して作る音を、イヤホンなら軽く実現できるわけです。

また、スピーカは部屋の壁などの反射を考慮してセッティングしないと不快な定常波が発生する場合がありますが、イヤホンであればセッティングに手間取ることもありません。さらに、ボクがオススメするカナル型(耳栓型)のイヤホンであれば、周囲の雑音がほとんど聞こえなくなりますので、音楽に没頭することが出来ます。

Shure E2C

ボクが使っていたカナル型イヤホンです。コードはズボンのポケットにプレイヤーを入れる程度であれば十分な長さがあります。

スポンジのような耳栓を指で潰して、耳穴に押し込みます。耳栓効果はかなり高く、周囲の音はほとんど聞こえなくなります。その分ほとんど音量を上げなくても音楽を聴くことが出来ますので、難聴の防止にもなります。

スピーカで聞くよりも、非常にクリアな音です。実のところ、上述したPCスピーカで聞くよりもかなり音質は良いのです!長時間イヤホンをしていると耳が痛くなったり、コードが邪魔だったりもしますが、イヤホンで聞けるのであれば試していただきたいと思います。

ボクはこのイヤホンを主にジムに行ったときに使用していました。2〜3年使っていたところ、コードの皮膜が破れて銅線がむき出しになってしまったので、SE110に買い換えました。

Shure SE110

同じくShureのカナル型イヤホンです。コードはE2Cよりもかなり短く、胸ポケットぐらいまでしかありません。延長コードがついてきますが、ズボンのポケットにプレイヤーを入れて使用すると、少々長すぎで、コードをポケットに押し入れてやる必要があります。

耳栓は黒くて少し粘着性で、押しつぶすとべったりと小さくなって、放すと徐々に元の大きさに戻るという、なんとも形容のしがたいものですが、大変遮音性能が高い!E2Cよりも相当外部の音が聞こえなくなります。また、装着性も高く、E2Cよりも長く装着していても耳が痛くなりません。

音質も大変良く、満足できます。スピーカでは聞こえていなかった音も聞こえてきます。小さなイヤホンでは低音が弱いというイメージがありますが、そんなことはなく十分力強い低音が出てきます。

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