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パソコン音質向上研究所

PC音質向上のために

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7.静音化

パソコンの音質向上のために避けて通れないのが、パソコン本体の騒音。せっかくいい音が出るようになっても、パソコンからの騒音がひどければがっかりです。ファンの回転音や、HDD(ハードディスク)のアクセス音、CD・DVDの回転音などが騒音源になっています。とくにファンの回転音が騒音の主な原因ですので、まずはコレを低減しましょう!

パソコンに付いているファンには大きく分けて、ケースファン・電源ファン・CPUファン・拡張カードファンがあります。これらのファンのうちで、大きな騒音を発生しているものから順番に対策すべきです。実際にパソコンを開けてみて、どこから音が発生しているか確かめてみましょう。

ケースファンの場合
基本はより静かなファンに取替です。ファンは高回転であるほど騒音が大きくなります。逆に低回転であれば静かになりますが、その分風量が減って冷却性能が落ちてしまいます。
しかし口径が大きいファンを利用すれば、低回転数でも一定の風量を確保することが出来ます。なるべく口径が大きくて低回転のファンに交換しましょう。

しかし、元のファンの口径よりも大きなファンは物理的に取り付けられない場合がほとんどだと思いますので、なるべく静音性能をうたったファンを物色して取り付けるのが現実的です。気をつけていただきたいのは、うるさいからといってファンを取り外してはいけません。パソコンの内部の機器が過熱して故障の原因となります。特にHDDが壊れやすくなってしまいます。

より根本的に解決したい場合は、ケース本体ごと取り替えることを勧めます。最近のケースは巨大な12センチファンが取り付けられていたり、エアフローが考慮されていますので、冷却性能と低騒音が両立されています。ボクがオススメは以下のケースです。高品質なつくりです。

Antec Solo
Antec Fusion
Abee balance B640


電源ファンの場合
電源を分解しては危険です。電源ファンを取り替えようとせず、電源本体をより静かなものに取り替えましょう。やはり大口径・低回転のファンが付いているものが有利です。完全ファンレスの電源もありますが、PCケース内のエアフローが弱くなりますので、導入する際には十分な検討が必要です。

CPUファンの場合
CPUファンは大抵回転数が速いため、甲高い騒音の発生源になります。マザーボードによってはBIOS上で、CPUの温度を見ながらファンの回転数を制御することが出来るものもあります。CPUを低負荷で使っていればそれほどCPUは発熱しませんので、ファンの回転数が抑えられ、騒音も抑えられるわけです。一度BIOSの設定を確認してみましょう。

また、より細かくファン回転数の制御をしたい場合には、SpeedFanというフリーソフトもあります。温度に応じてファンのスピードを設定することが出来ます。CPUファンだけではなく、ケースファンや電源ファンの設定も出来る場合があります。

CPUからの発熱を抑えたい場合にはCrystalCPUIDというフリーソフトを使います。このソフトはCPUの使用状況に応じてCPUの周波数・電圧を増減することが出来ます。ほとんどの場合CPUはあんまり仕事をしていないため、速い周波数・高い電圧は必要ありません。遅い周波数・低い電圧にすればその分消費電力が減る、つまり発熱が少なくなります。
ただし、遅すぎる周波数、低すぎる電圧など設定を間違えると、起動しなくなりますので、慎重に設定しましょう。

これらのソフトで調整できない環境の方や、Pentium4などの発熱のひどいCPUを使用している方は、おとなしく新しいCPUに移行することをオススメします。Athlon64やCore2Duoなどは低消費に着目したCPUですのでおすすめです。


拡張カードファンの場合
最近の高性能なビデオカードは発熱が大きいため、高性能なファンが付いていますが、回転数が高いため非常にうるさいことが多いのです。あまり3Dゲームをしないのであれば、ファンレスのビデオカードに交換しましょう。3D性能は低くなりますが、ゲームをしないのであれば不満に感じることはありません。どうしても3Dゲームをしたい!というのであれば、なるべく静音をうたっているビデオカードに交換しましょう。よりマニアックな方は水冷キットも売っていますので、トライしてみましょう。

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